僕の父親は元寿司職人で僕が物心ついた頃にはカウンター12席しかない小さなお店を母親と2人で切り盛りしていました。共働きの両親の都合でお店の近くの幼稚園に通っていた僕は帰りには必ずお店に寄って閉店までそこで過ごしたのです。必然的に玉葱の皮をむいたり皿洗いをしたりと手伝いと遊びが一緒になっていました。とは言っても役に立ったかどうかは怪しいです。途中で飽きて違うことをしだすこともしばしば。その割にはギャラが高くクリームソーダーを飲んだりプラモデルを買ってもらったり、相当高給取りでした。(笑)
あっという間にハンバーグを作ってくれたりオムライスを作ってくれたりする父親をみていつの間にか“かっこいい”と思うように...。
でも、そのときはまだ“仮面ライダー”になりたいと思っていました。
つづく