僕は24才の時に料理の修行のためフランスに渡った。
その時、生まれて初めて飛行機乗ったんだよね。
関空からシャルル・ド・ゴールへと、香港経由で20時間の空旅。
そして、何も知らない僕は、シャルル・ド・ゴール空港はパリにあると思ってたら、空港からパリまで結構あって何時間も空港を出られずうろうろしてた…。
やっとの事でパリ市内までたどり着いたけど、僕の行き先はアヴィニヨン駅。
パリからずっと南にあるプロヴァンス地方。
たどり着けるのか不安になったよ。
朝5時ごろシャルル・ド・ゴール空港についたのに、アヴィニヨン駅についたのは夜の10時を回ってた。
真っ暗で、誰もいなくて、ものすごく怖かったのを覚えてる。
そして、アヴィニヨン駅で僕を待ち構えていたのはスキンヘッドのでかい男。
本当にこの男が迎えの者なのか分からないまま、いたるところガムテープで修理してあるボロくて古いシトロエンに乗せられた。
全く言葉(フランス語)が分からず、本当にこの男が迎えの者か不安いっぱいで街灯もない山道をどんどん進んでいく。
「これは俺殺されるな」と、真っ暗な山道の途中で覚悟したよ、ほんと。
でも、30分ほど走ったら、ホテルの灯が見えて大きな犬とオーナーご夫婦が笑顔でエントランスで待っててくれてね。
「あぁ〜生きてた〜」と思ったね。
そして、迎えにきてくれたスキンヘッドの男はソムリエのステファンだったと判明。
ホテル&レストラン「Le Mas de Cure Bourse」(ル・マス・ド・キュル・ブルス)
http://www.masdecurebourse.com/
僕がフランスで最初に働いたレストラン。
でも、名前長すぎ…
しかも、このホテルがある村の名前もL'isle-sur-la-Sorgueとかいう、とんでもなく覚えにくい名前…。
カタカナだと「リル・スュール・ラ・ソルグ」と読むのだけど、どう聞いても「リソラソルグ」としか聞こえなくて、そのまま聞いた通り言ったら通じた。
その時、「ああ、フランス人になったみたい」と一人で感動したよ。
ここは南仏プロヴァンスにある小さな村だけど、アンティークアートで有名な村だったから、とても可愛らしくヨーロッパの田舎って感じで僕は今でも大好きな村です。
https://www.facebook.com/lislesurlasorgue.tourisme/
思い出話でした。
最近、地方から仕事(コンサルやプロデュース)のオファーが増えてきたように思う。
地元福井でレストランをオープンしたせいもあるだろうな。
その中で僕がお手伝いさせていただいてるプロジェクトを一つ紹介します。
宮崎県の地方創生プロジェクト。
宮崎県日南市に飫肥(おび)と言う武家屋敷の旧城下町があり、未だいくつもの古民家が残っています。
それらを次々にリノベーションして町ぐるみで町づくりをしているのですが、その中ですごく素敵な洋館と和館一体の建物あります。
僕は、この和洋館の屋敷をフレンチレストランにしようというプロジェクトのお手伝いをしています。
https://denken-obi.jp/denken/
先日、銀座のエスキスのリオネル・ベカシェフも飫肥にお越し下さりイベントを行いました。
https://youtu.be/fCxh4RXCzx0
そこで、このプロジェクトに参加してくれる若手(
30-40才位)のシェフを募集します。
オープン予定は来春。
ご興味ある方いましたらご連絡ください。
もしくはどなたかご紹介いただけると嬉しいです。
t.ogawa@aileblanche.info(小川)