料理人の休日

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世界でいちばんおいしいごちそうって、なんだろう? その18

〈仕事ついての、もうひとつの考え〉、
続きを書きましょう。



考えてみれば、僕の料理も、
僕の料理観に応えてくれる業者さんや生産者の、
「僕のため、エルブランシュのための」
心尽くしとともに成り立っています。
たとえば野菜は福井にいる七人の農家の人たちが
エルブランシュのために育て、
ひとつひとつの野菜を新聞紙に包み、
ダンボール箱で送ってくださいます。
水も、 福井県の老舗の造り酒屋、久保田酒造が日本酒を作るときに使う
地下250mからくみ上げた仕込み水を、
タンクで送っていただいています。
ふだんつかっているフランソワ・ユエさんの仔鳩も、
ビュルゴー家の鴨も、これだけ毎日使っていると、
僕のなかではもはやかれらは同志です。
しかも今回は、柳生さんも、(そして僕の父も!)
まさに「僕のためだけに」二ヶ月の仔羊を、
そして輝くばかりのグジを届けてくれました。
考えてみれば、それらはまさに
「オートクチュールの」心意気です。




たぶん同じように考え、同じ価値観を持ち、同じ態度で
仕事に向かい合っている者同士は、
いつかどこかで必ず繋がるのだと思います。
僕がそれまで無意識に考えていた価値観に、
彼女は形を与えてくれました。
僕はいま、その先にあるものの手ごたえを、
感じています。
〈仕事についてのもうひとつの考え〉
この続きは、また後日、
あらためて考え、ていねいに確かめながら、
考えを書き進めてゆきたいと思っています。



いまは僕はただ彼女のための〈コース、オートクチュールのように〉の
充実感を味わっています。





(『世界でいちばんおいしごちそうって、なんだろう?』終わり)
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by le-tomo | 2008-07-23 05:29 | 世界でいちばんおいしいごちそう
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エルブランシュ(麻布十番)のオーナーシェフ


by tomohi
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