サービスマンとはお客様の心を読む超能力者でなければいけないと思います。お客様が何を欲しているのか、何をしようとしているのかを瞬時に読みとりほんの少し先回りする。その為に、お客様の行動を細かく観察し、ある時は自分の気配を消しあるときはお客様同士の会話のきっかけを作り笑わせる。表情、声のトーン、歩くスピード、全てに気を使い全ての神経をお客様の満足感のために注ぐ。お客様がレストランに入ってから帰られるまでの至福の時間のストーリーをスムーズに、スマートに展開させる脇役に徹する。しかし、脇役ながらレストランを出た後のお客様の頭の中には存在を残す。そして、また来たいと思わせる。やはり“人を越えた能力”が必要なのではないでしょうか。
レストランに来られたお客様をどうやって満足させるか、そして感動させるか、サービスをする者と料理を作る者が共に日々考え続けなければならないことです。
人の心理を“悟る”サービスマンと感性を研ぎ澄まし、技を“極める”料理人がいるレストランがあるとすればきっと、そのレストランは来るお客様に“魔法”をかけることが出来るでしょう。“感動させる”ことは良い意味でお客様の期待を裏切り、上回る、いわば“魔法”をかけるということでなないかと常々思っています。
きっといつか、魔法をかけるレストランを...僕の夢です。