2008年、明けましておめでとうございます。
去年3月9日、
僕は念願のお店「エルブランシュ」をオープンさせました。
オープン当初から僕はコースを中心に、
さまざまな料理を考えてきました。
僕はコースメニューを考えるのが大好きです、
一皿づつの表現を繋いで、
その夜の食事を音楽のように構成する、
そこにはとてもドラマティックで、
わくわくするようなたのしみがあります。
だから、僕は自分の考えたコースを、
料理人としての自分の名刺だとおもっています。
でも、それと同時に、(料理人の贅沢な願いかもしれませんが)、
常連のお客様には、ときにはア・ラ・カルトで、
天真爛漫に、自由に、積極的に、
カルトのなかから召し上がりたい料理を選んで、
おもう存分、僕の料理をたのしんでほしい、
そんなことを、僕は、夢見ています。
なぜって、ア・ラ・カルトでご注文をいただくと、
お客様の好みがよくわかって、
料理を作る側のぼくも、
「あ、なるほど」とか、「へぇ、そうなんだ」
「そうか、こういう傾向の料理がお好きなんだな」なんて、
いろいろ発見があるものなんです。
そうすると、僕も、そのお客様だけのために料理を作る
そんな情熱が、いっそう沸いてくるんです。
そんなわけで、
エルブランシュに馴染んでくださって、
僕のコース料理を何度もよろこんでくださったお客様は、
どうぞ、ときには、ア・ラ・カルトをいかがですか?
僕も、いっそうはりきって、
お客様だけのための、料理をご用意いたしますよ。
2008年、エルブランシュは
アラカルト中心のスタイルで
2つのコースをご用意して
みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げます。
エルブランシュ
シェフ 小川智寛