料理人の休日

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~第82章 カンヌへ~  <僕の料理人の道>

「すごいじゃないか、トモ。ムーラン・ド・ムージャンなんて。
きっと勉強になるよ。素晴らしいレストランだ。」

ディディエが僕の部屋へいつものようにビールをもって遊びに来ました。
「俺の兄貴も、カンヌのマジェスティックホテルのメインダイニングでソムリエをしてるんだ。」
「いつか、兄貴と一緒にコートダジュールでレストランを開きたいと思ってる。」

ディディエはパティシエですが、料理もかなりの腕前でした。
そんなディディエはお兄さんとデザート中心のレストランを開きのは夢で、
その構想を僕に話してくれました。

「トモ、頑張れよ。いつか、日本へ行くから。トモのレストランへ。」



ブルターニュ、最後の夜。
仕事が終わると、シェフがシャンパンを開けてくれて、
全員で僕の新たな出発を祝ってくれました。

このブルターニュの内陸にある、ミュール・ド・ブルターニュ村でも、
素晴らしい仲間と出会う事ができました。
翌朝、僕がカンヌへ出発する日、仕込みで忙しい手を止めて、
みんなで見送ってくれました。

駅まで車で送ってくれたのは、
なんと、隣の肉屋さんのご主人です。
いつもまかないの肉を買いに行くお店です。

みんなに見送られながら、
フランス最後の修行の地、カンヌへ向かいました。

フランスへ来てから、もう3年が経とうとしていました。
いまだに僕はスーツケース1つで旅しています。
3年前と何も変わらず。

つづく



*この記事は、僕の修行時代のことを書いています。
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by le-tomo | 2007-12-28 12:44 | 僕の料理人の道 81~90章
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エルブランシュ(麻布十番)のオーナーシェフ


by tomohi
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