プロの料理人とは?
そうは言い切れないと思います。アマチュアの料理好きの方々の中にはプロより美味しい一品を作れる方もいるでしょう。 でもそういう一品は大抵がたっぷりの時間と糸目をつけない材料費のおかげであることが多いとも思います。
プロとは制限ある時間と限られた材料費の中で日々何十人前、何百人前の料理を安定して生産できることであると思います。あるシェフが“料理に愛情なんて言っている奴はまだまだだ”と言っていました。
家庭の主婦たちは家族のために毎日一生懸命献立を考えて愛情を込めた料理をつくる。その姿はけなげで美しく、そうして出来た料理は多少見た目が悪くても凄く美味しい。料理を作る過程にどれだけ努力したかが評価されるからでしょう。それに、なんといっても料理に代金を支払わなくてもいい。
プロはというと当然、料理を提供してお客様から代金を頂いています。よって何時間かけて仕込みをしようが何時間献立つくりに悩もうが、いい食材を求めて朝早くから市場を走りまわろうが料理が美味しくなければ評価されない。プロとは結果が最も大事なのだと思う。
プロとして生きるには人生をかけ多少の犠牲も覚悟し大げさなことを言わせてもらうと命を削って修行し腕を磨くこと。
お客様にほんの少しの感動を与え“美味しい”の一言を聞くために...。