ジャン・ダニエル・キャスタン氏来日
フランス南西部に位置する昔からのフォアグラの生産地で、
キャスタン家は、この地でもう100年以上も前から代々フォアグラを生産しています。
僕は、このキャスタンのフォアグラをずっと使っています。
薄い茶色の光沢のある艶やかな肌をした、
輪郭が美しい曲線のキャスタンのフォアグラ。
固めのフロマージュのような、弾力。
ナイフを入れると、ねっとりとまとわりつく感覚、
鉄板で焼くと、なんとも食欲のそそる香りが、直接脳を刺激します。
僕の「魔法のフォアグラ」は、
彼のこだわりのフォアグラがあってこそ。
先日、四代目になる、
ジャン・ダニエル・キャスタンさんが来日して、
エルブランシュにも食事に来てくださいました。
もちろん、僕は彼に、スペシャリテ「魔法のフォアグラ」を食べてもらいました。
僕の思いを伝えるために。
彼は、僕の「魔法のフォアグラ」に驚き、感激し、
そして加熱方法を熱心に聞いてきました。
「なぜ、こんなになめらかに火が入るのか。」
「魔法のフォアグラ」はいたってシンプルな調理方です。
でも、そこには、たくさんの思いと一緒に、僕の料理人の道がつまっています。
キャスタンさんの、フォアグラにかける情熱、
そして熱い思いに直接触れて、僕はこの先もずっと、
彼のフォアグラを最大限活かす料理を作り続けようと強く思いました。
僕は、これからもずっと、
みなさんに魔法のようなフォアグラ料理を作り続けます。
さらに、さらに、大きな魔法をかけるために。