料理人の休日

ryorinin.exblog.jp ブログトップ

父と僕とトマトの話  第一話

なにかを食べて、なにかを思い出す、
そんな体験はありませんか?
たとえばプティットマドレーヌを食べてむかしの記憶をおもいだす、
そんな有名な小説があるそうですね、
(僕は読んでいませんけれど)。
僕の場合は、トマトでした。
トマトが僕のむかしの記憶を思い出させてくれました。
僕の故郷、福井県にある、白方町のトマト畑で、
ピンポン玉くらいの大きさの真っ赤なトマト、
そのトマトを口にした瞬間、
僕は、十八歳のころの自分の思い出が、
突然フラッシュバックしてきました。







あの頃、僕は十八歳で、
運転免許をとりたてでした。
僕は、運転免許を手にしたその日から、
車を運転したくて、したくてたまらなくなっていました。
僕は、すぐに父の車、
白いパルサーを貸してくれと、父に頼んだもの。
父はこころよく承諾してはくれたものの、
ただし、危ないからといって、
自分が助手席に同乗するという条件付でした。




「さぁ、どこへ行こうか。」
車に乗ったはいいものの、行き先も決めてないし、
道も全然分かりません。
僕には、家から学校までの道順くらいしか
思いつきませんでした。





父が僕に提案しました。
「ほんなら、三国にでも行くか。」





つづく
[PR]
by le-tomo | 2008-10-31 13:33 | 父と僕とトマトの話
line

エルブランシュ(麻布十番)のオーナーシェフ


by tomohi
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite