料理人の休日

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魔法のレストランとサービスマン

サービスマンとはお客様の心を読む超能力者でなければいけないと思います。お客様が何を欲しているのか、何をしようとしているのかを瞬時に読みとりほんの少し先回りする。その為に、お客様の行動を細かく観察し、ある時は自分の気配を消しあるときはお客様同士の会話のきっかけを作り笑わせる。表情、声のトーン、歩くスピード、全てに気を使い全ての神経をお客様の満足感のために注ぐ。お客様がレストランに入ってから帰られるまでの至福の時間のストーリーをスムーズに、スマートに展開させる脇役に徹する。しかし、脇役ながらレストランを出た後のお客様の頭の中には存在を残す。そして、また来たいと思わせる。やはり“人を越えた能力”が必要なのではないでしょうか。

レストランに来られたお客様をどうやって満足させるか、そして感動させるか、サービスをする者と料理を作る者が共に日々考え続けなければならないことです。

人の心理を“悟る”サービスマンと感性を研ぎ澄まし、技を“極める”料理人がいるレストランがあるとすればきっと、そのレストランは来るお客様に“魔法”をかけることが出来るでしょう。“感動させる”ことは良い意味でお客様の期待を裏切り、上回る、いわば“魔法”をかけるということでなないかと常々思っています。

きっといつか、魔法をかけるレストランを...僕の夢です。
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# by le-tomo | 2004-12-14 23:11 | 考えたこと、想うこと

料理は芸術?

よく、料理は芸術ですね、といわれるがはたしてそうでしょうか?辻静雄氏の書籍に料理は芸術ではないと書いてあったことを思い出します。

芸術とは進化しないもの。

ピカソやゴッホの絵画を今観賞しても、ベートーベンやショパンの書いた楽譜を当時のまま演奏しても芸術です。それに対して料理はどうでしょう。古き偉大な料理人エスコフィエのレシピを今再現しても現代の人々の口には到底合わないでしょう。さまざまな一流の料理人の手によって時代の流れにあったレシピに書きかえられていく。

料理は進化しています。

料理とは商品。ということは料理人とは芸術家ではないのでは。しかし料理人の感性はある意味芸術家のそれに近いようにも思えます。絵画や彫刻などのようにその形をいつまでも残すことができない、消えてなくなる儚いもの、そういう点では演奏されたときの音楽に似ているのかも知れません。

感じること、そしてそれを表現すること、そういう意味では料理人も芸術家のようにありたいと思います。
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# by le-tomo | 2004-12-09 00:39 | 考えたこと、想うこと

プロの料理人とは?

プロの料理人と料理好きのアマチュアとの違いは?と聞かれたら当然、アマチュアよりプロのほうが美味しいものが作れる、と答えたくなるでしょうがが果たしてそうでしょうか?

そうは言い切れないと思います。アマチュアの料理好きの方々の中にはプロより美味しい一品を作れる方もいるでしょう。 でもそういう一品は大抵がたっぷりの時間と糸目をつけない材料費のおかげであることが多いとも思います。

プロとは制限ある時間と限られた材料費の中で日々何十人前、何百人前の料理を安定して生産できることであると思います。あるシェフが“料理に愛情なんて言っている奴はまだまだだ”と言っていました。

家庭の主婦たちは家族のために毎日一生懸命献立を考えて愛情を込めた料理をつくる。その姿はけなげで美しく、そうして出来た料理は多少見た目が悪くても凄く美味しい。料理を作る過程にどれだけ努力したかが評価されるからでしょう。それに、なんといっても料理に代金を支払わなくてもいい。

プロはというと当然、料理を提供してお客様から代金を頂いています。よって何時間かけて仕込みをしようが何時間献立つくりに悩もうが、いい食材を求めて朝早くから市場を走りまわろうが料理が美味しくなければ評価されない。プロとは結果が最も大事なのだと思う。

プロとして生きるには人生をかけ多少の犠牲も覚悟し大げさなことを言わせてもらうと命を削って修行し腕を磨くこと。

お客様にほんの少しの感動を与え“美味しい”の一言を聞くために...。
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# by le-tomo | 2004-12-07 00:48 | 考えたこと、想うこと
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エルブランシュ(麻布十番)のオーナーシェフ


by le-tomo
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