料理人の休日

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~第15章 憧れのフランスへ~  <僕の料理人の道>

その電話は、以前僕が働いていた「オー・ミラドー」で支配人をされていた方でした。僕は当時、彼からプロの仕事を教えられフランスへの憧れを持たせてくれた人でした。彼を強く尊敬していました。常人ではない。ただ者ではない。そんな印象を持っています。

そんな人からのいきなり電話。


「おう、元気か?小川、フランス行きたいか?」

驚きましたが、「はい、行きたいです。」と答えました。

そして、次の言葉は、

「明日にでも、行けるか?」

明日にでも…。

ためらわずに僕は即答しました。

「はい、行けます。」

それは、ごく自然に。そして当たり前のように。

数日後、彼から手紙が届きました。中にはミシュランの赤本の1ページのコピーでした。ミシュランの赤本とはフランスで最も権威のあるレストランのガイドブックで、レストランを1~3つの星で評価しているあの有名な本です。その1ページのコピーの中ほどに赤線が一本。

“ここへ行けということだろう。”

不安もありましたがいろいろ考える暇も無くそれから2週間後にはフランスへ。

あの憧れていたフランスへ…旅立ちました。


つづく


*この記事は、僕が修行していた時代のことを書いています。
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by le-tomo | 2005-09-30 01:26 | 僕の料理人の道 11~20章
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エルブランシュ(麻布十番)のオーナーシェフ


by le-tomo
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